【自由研究向け】パイナップルでタンパク質分解:中2理科
【概要】
生のパイナップルと缶詰のパイナップルをそれぞれ加熱、冷凍、そのままの状態にし、ゼラチンに乗せたときの様子を観察した。
【実験】
・準備
ゼラチン5g、水(お湯)250ml、パイナップル(生のもの)、パイナップルの缶詰、サランラップ、タッパー、耐熱皿
・操作
1.ゼラチンを作成する。※タッパーなど表面が平べったくなるものに入れて固めると良い
2.パイナップル生とパイナップル缶詰をそれぞれ冷凍し、解凍して常温になるようにしておく。
3.パイナップル生とパイナップル缶詰をそれぞれ耐熱容器に水と一緒にいれて加熱し、常温になるまで熱を冷ます。
4.固めたゼラチンを6等分に切り、その上に何もしていないパイナップル生とパイナップル缶詰、冷凍したパイナップル生とパイナップル缶詰、加熱したパイナップル生とパイナップル缶詰をそれぞれ置く。※どれがどのパイナップルなのか分かるように印や紙などを置いておくとわかりやすい。
5.時間を置き、それぞれの様子を見る。
・留意点
→2の冷凍の過程と1のゼラチンを固める過程に時間がかかるため、先に終えておく。
→5での時間は6時間程度置いておくとより結果が分かりやすくなるため、長時間置いておける場所を確保すると良い。
【自由研究向け説明】
1.タンパク質分解酵素がなくなる過程
パイナップルをゼリーに使うとゼリーが上手く固まらないという話を誰しもが聞いたはあるのではないだろうか。しかし、缶詰のパイナップルをゼリーに使うと、問題なく固まる。缶詰のパイナップルの作成過程において、加熱し冷却する場面がある。今回の実験では、加熱したパイナップルと冷凍したパイナップルと何もしていないパイナップルをゼラチンに乗せた際のそれぞれの様子を対照実験として観察することで缶詰のパイナップルが作られるどの過程においてタンパク質分解酵素が失われているのかを調べている。
2.自由研究として行う際のポイント
・パイナップルをゼラチンに載せてからは長い時間での観察が必要となるため、1時間ごとに写真を撮って記録する、または、タイムラプスを使って早送りの動画として記録することを推奨する。
・ゼラチンの様子やゼラチンの周りの様子をよく観察すると良い。
・自由研究として行う際には必ず自分の考察や付随する疑問(他のタンパク質分解酵素を持つ果物はどうなのか?など)を最後にまとめると良い。
※パイナップルのタンパク質分解酵素についての詳しい説明はこちらのブログから
※実験動画はこちらから